アルバイト(配達)で入社したのが22歳の時、あれから14年、創業39年の老舗企業の社長になった男はいったいどうなるのか!!

 

カテゴリー:そして社長へ

自分を振り返るシリーズ 最終話。

今の会社に入る前、初めて就職した会社に 


入った頃、まさか12年後、自分が老舗企業の


社長になっているなんて、想像なんてできませんでした。


今、社長になり、自分を振り返って見た時、なぜここまで


これたのか考えてみました。


俺は決して困難やつらい事を跳ね飛ばすような力は


持ち合わせていません。 ただその時その時の状況を


受け止め、受け止めて一歩一歩前に進む。


それだけは忘れずにいました。 


困難があった時、もういいやって投げ出したり、逃げたり、


それだけは絶対にしませんでした。


それはお前が強いからだよ。って言われることもありますが


俺はそうは思いません。 



一歩一歩進むことなんて、誰にでもできます。

やらないだけです。

物事に真剣に取り組む。

文字で書くと、わかってるよ、そんなこと。

って思うかもしれませんが、

真剣に取り組むってのはそんな甘いもんじゃありません。 

お前は強い人間だからだよ

って言っている時点で

それは、すでに自分から

逃げているんじゃないかと思います。 

自分の人生は自分で作る以外にないんです。 

アルバイトで入った会社で正社員になり、社長になる。 

稀なケースだと思います。周りにそういう人いませんし。

もし俺がいろんな困難から逃げていたり、

自分自身から逃げていたら

社長になるチャンスだって訪れなかったはずです。

後ろ向きな考えでは、チャンスが来ないです。

常に前向きに。ほんの少しでも前向きに考える事。

それが重要です。

前向きな考えでいれば、前向きな出来事が

たくさん起こります。前向きな人には、前向きな人が寄ってきます。

たったそれだけのことです。 

経験した困難は、後に自分の力になります。

その力こそが、

お金を出しても買えない物なんだと思います。

俺は今まで、はっきりいって苦労ばっかの人生でした。 

20代のいい思い出なんてほとんどありません。 

でも、その代わりに、

お金で買えない物をたくさん身につける事ができました。 

そして今があります。

大事なこと、それは、

起きた事から、決して逃げないこと。

起きた事を受け止めること。

少しでも前向きに捉える事。

行動すること。

そんなとこじゃないかと俺は思います。 

あくまで俺個人の考えですけど。

ブログをはじめて一ヶ月ちょっとですが、

もともと自分がこれからも前向きに頑張る為に

振り返りたくなかった、過去を振り返り、もう一度

新たにスタートしたい。そういう気持ちでブログを

書いてきました。 これ最初からず~っと読んでくれてた

人っているのかな? もしいたらうれしいです。

何か参考にしてくれた人がいれば最高ですね。

社長になるまで書いたとこで一応一区切りつけたいと

思います。

社長になってからのが書くこといっぱいあるけど

これからも書いていくかどうかまだ迷っています。

読みたい人いるのかな???

では、また。



アルバイトで入社して正社員になって個人版民事再生してから創業35年の3代目社長になるということ。

創業35年の会社の3代目社長として後継者指名された俺は


社長になるべく準備をはじめなければいけませんでした。


株式会社である以上は、株があるわけです。 でも


俺はアルバイトで入社した人間です。もちろん一株だって


持っていませんでした。 それどころか、株についての知識


事業を承継するための知識、何もありません。 


突然の指名。 指名してくれた社長は肺がんで入院して


る。直って退院してこれる状況ではない。 


ただでさえ事業を承継するってのは大変なことなのに


それに輪をかけるような大変な状況でした。 


俺ってこういう運命みたいです。


普通なら、ある程度前から計画し、


何年かかけて社長になるべく勉強してから、


正式に後継者として進むはずです。


でも、もっと前から準備してればなんて、全く思いません。


これぐらいがちょうどいい。 やりがいありまくりですよ。


事業承継について多少勉強しようと本屋さんに行って


見てみましたけど、それはごく一般的な事業承継に


ついてしか載っていませんでした。


俺の場合、


アルバイトで入社して正社員になって、

個人版民事再生を
してから

創業35年の3代目社長になる
。 

わけですから、


そんな人、一般的ではないですもんね。 例外すぎて、本がなくて


困りました。ガーン 


どの本も、一部分しか参考になりません。 


こうなれば、俺がその前例を作ってやる。プンプン 


どこまでもポジティブな俺なのでした。








眠れぬ夜。

会議が終了しました。


その衝撃の後継者指名は、もちろん自分が一番ビックリしましたが


それを聞いていた社員にも衝撃が走ったに決まっています。


ただ、自分が社長に指名されて、クレームをつけられたり、


あいつが社長ならやめるって言われたことはありませんでした。


これには、社員に感謝しています。 おかげで、余計な心配を


することはありませんでした。 


ただ、社長の息子については、その後、退社していきました。


こればっかりはしょうがないです。 


止めるべきではないと思ったし、一緒にやろうという気も


俺にはありませんでした。 


俺は社長に会議のあと、聞きました。


「 社長、本当に俺でいいんですか? 」


社長は、 


「 さっきも話したが、やるべき人がやるべきだ。


 事業承継は、企業にとって難しい問題だ、


 でも大事な事は、事業に対する思い、


 会社に対する思い、だ。 それは本当の親子


 であろうと、思いがなければ、会社を譲ることは


 できない。 そんな人間に誰が付いてくる。


 君には事業に対する思いががある。 これから


 この会社を、成長させていけるのは君だ。」


ここまで言われたら、その期待に絶対応えたい!! 


もう覚悟を決めました。 


「 俺は社長になる 」DASH! 



社長も覚悟を決め、俺を指名したに違いない。


まして息子が目の前にいる状況で指名した。


その決断は相当悩み苦しんだに違いない。 


後であの決断は間違いだった。そう言われない


ように、すべてをかけてやってみよう。 


そう自分に言い聞かせました。


しかし、その日の夜、俺はかつてない程の


プレッシャーと戦うことになります。 


家に帰り、冷静にいろいろ考えるほど、


どんどん苦しく、どんどん不安になっていきました。


基本的に前向きですが、その日ばかりは・・・。


会社には社員もいるし、その生活だってある。 


取引先は継続して取引してくれるのか?


お客様は継続して取引してくれるのか?


銀行はちゃんと対応してくれるのか? 


さまざまな不安が押し寄せました。 


この時ばかりは、その予想される責務の重さに、


もう押しつぶされそうになりました。


夜中、戦いました。不安と。 でも勝ちました。 


朝には、俺はもう、スイッチ入ってました。


勝手に予想して不安になってるよりも


目の前の壁を一個づつぶっ壊す爆弾


やってやるって。


その時の俺の闘魂はアントニオ猪木を超えましたね。にひひ





そして俺はアルバイトで入社して12年。 


社長になる事になったのです。






 

 





後継者指名。

「もうこれで会社に来れるのは最後になると思う」 


こんな悲しい言葉で、その会議は初まりました。 


今後の会社について、 が、 テーマです。 


社長はまず、自分が病気になり、入院して迷惑をかけてすまない。 と


頭を下げました。 そして、みんなに感謝している。 本当にありがとう。


涙を流しながら、そう言いました。 


 死と向き合っているのは、社長自身かもしれませんが、


その姿を見ている社員も同じように、社長の死と向き合っていました。 


涙が溢れました。 もう本当に涙が止まりませんでした。



社長は静かに話を進めていきました。 


「 みんなが後継者について気になっているのはわかっている 」 


「 今日、それを発表しようと思う 」  


「 その前に、少しみんなと話がしたい 」


そう言った社長は、一番手前の社員から一人ずつ会話をしていきました。


その時、問いかけた質問は、


「 今の会社の状況をどう思うか、本音で話してほしい 」


でした。 


みんな思い思いに話しました。


社長なしでこれからやっていけるのか不安です。


会社がどうなってしまうのか不安です。


自分の生活は守られるのか不安です。 


その他にも、たくさんありましたが、 


ほとんどの社員が、

不安であるということを社長に話していました。 

俺はそれを聞いていて、それはちょっと違うんじゃないか?

ずっと思ってました。 

俺は不安なんて、まるで感じていませんでした。 

それは、自分自身の窮地を自分で打破してきた、

その経験があったからかもしれません。 

でも、この会社には

お客様も

仕入先も

社員もいる

仕事が出来る環境がある。

企業としての歴史もある。

全てあるんです。 

常に順調に来たわけではありません。

その時代その時代の苦労があって

今の会社があるんです。

問題なのは、働く社員、

その個人個人の意識だけだと俺は思いました

社長が俺に問いかけました。

「 今の会社の状況をどう思うか、本音で話してほしい 」

俺は言いました。 

「 今の状況は、お客様、仕入先、会社に携わる人間が、


  この会社はどうなるのか? それを見ているはずです。


  ある意味では注目されている状況だと思います。 


  ここで働く社員が、そういう意識を持ち前向きに取り組み


  成果をだすことが大事だと思います。 


  社長は病気と向きあい戦っています。 


  社員もこの状況と本気で向きあい、受け止め、そして


  前に進むべきだと考えます。 


  不安を解消する方法は、まずは前向きな姿勢で取り組むこと


  それ以外にはないと思います。 」  


不安を話した人間から見れば、

何言ってんだよって思われたかもしれませんが

自分の本音を正直に話しました。 

自分の思いを爆発させました。

一通り、社員との会話が終わり、最後に息子に社長は話しかけました。

「 今の会社の状況をどう思うか、本音で話してほしい 」  

ここで息子は、

「 特に何もありません。 まだ入ったばかりだし・・・」  

これだけでした。 

正直ビックリしました。 この状況でそれだけの発言。 


少なくとも、自分が後継者だという自覚は感じられませんでした。 


入ったばかりだろうと、自覚があればもっと一生懸命話すべきだし


たとえ文章ぐちゃぐちゃでも、その熱意だけでも相手に伝えるべきです。


自分が後継者だと日々の中ではそう感じるような振る舞いだっただけに


残念な気持ちでした。 


俺はやっぱりついていけないと改めて感じていました。 


社長も残念そうな顔をしていました。 


そしてしばらくの沈黙の後、社長は口を開きました。


「 みんな本音で話してくれてありがとう。 


  全員と話をしてみて俺の気持ちは今日固まった 」 


「 後継者、次期社長には○○君(俺)を指名する 」
はいはてなマークはてなマークはてなマーク 
「 今まで後継者については、俺の息子を考えていた。 

それが当たり前だと俺も思っていた。

でも、今の時代、息子だからではなく、やれる人間が

やるべきだとそう思うようになった。

○○君(俺)
を見てて 」 


頭がおかしくなりそうでした。 


俺の名前だよなぁ?社長間違えてるのかなぁ?いや間違えるわけないしなぁ?


頭も心もパニック状態。 もう意味わかんねぇ叫び 


これが指名された時の正直すぎる気持ちでした。 


事前に聞いてれば違うでしょうけど、

い き な り  ですよ。 


生涯で一番ビックリした事はこれに決定です。 


「 ○○君(俺)、お願いできるか? この会社を」 


もう究極ですね。 今、決めるしかないのか???

 みんな見てるし・・・ 

視線が痛い、痛すぎる。  

俺はパニック状態の頭をフル回転しました。

本当、煙でそうでしたよ。 

10秒。約10秒の間に俺が出した答え、

それは、

「 わかりました。 お受けします。」 <でした。

「 少し時間をください」 

この言葉はあえて使いませんでした。 

だからと言って適当な気持ちで言ったわけではありません。

今まで自分が苦難な状況の時

俺は必ず前に進むことを選択してきました

その場から逃げず、弾き飛ばす事ができなくても

それを受け入れ、自分なりに処理しながら進んできました。  

今回の事は今までにように苦難ではなく


これは自分自身のチャンスのはず。 

そう思ったんです。 だから受けました。 

「じゃあ、これからは彼を中心に頑張ってくれ」 

社長はそう言い、会議は終了しました。 

続く。




社長との時間。

再入院した社長から、俺に呼び出しがありました。


なんだろう??


とにかく急いで病院に走りました。


「 今日は調子いいんだ 」 


そんな話から話は思わぬ方向に進んで行きました。 


「 いつも頑張ってくれてありがとう 」  


急に呼ばれた時は怒られる時。


そうインプットされていた俺は、ちょっと


ビックリしちゃいました。 ニコニコ


改めて褒められるとなんか照れちゃいますよね。 


「 みんなのおかげで会社は俺がいなくても順調に周っている 」 


「 それは君の力だよ 」 


俺の力 はてなマーク  


正直言ってそんな風に思ってくれていたなんて思いもしません


でした。 


この会社は、自分を育ててくれた会社。


お世話になっている社長のピンチに、今までの恩を返す


のは、まさに今しかない。 自分でそう思い、行動しているだけでした。


他の社員に、それを要求なんてしてないし、みんなをまとめようとか


そんな事考えてなかったし、あくまで自分だけの考えで動いている


俺に、力、なんてあるのか? そう思いました。 


「 お前が会社を引っ張って行け 」  


この言葉の本当の意味がこの時は全くわかりませんでした


「 ダメな息子だけど頼む 」  


すぐさまこう言われたので、息子のフォローすればいいんだと ・・・


自分に退社する気持ちがあることは隠していました。


息子とやっていく気はないなんて、今言うべきじゃないなって。 


その後も社長は、自分のこれまでを、俺に話してくれました。 


俺の知らない会社の歴史を教えるように。 


創業者、初代社長は豪快で人を引き付ける力、今で言うカリスマ的な存在で、


それ故に、敵も多いタイプだったが男気あふれる社長だった。でも


会社経営がうまくいかなくなった時、誰にも相談せず、自殺してしまったと。


保険金で借金を清算しようとしたらしい。


しかし保険金でまかなえる金額ではなく、結局、2代目社長が借金を背負い、


借金数億円の状態でスタートしたそうです。


そして見事に完済。 営業一筋の社長は猛烈に働いたその歴史も俺に


教えてくれました。 


ゆっくり会社の歴史なんて聞いた事なかったので、びっくりでしたね。


なんでこんな話をしてくれるんだろう? ちょっとだけ不思議でした。


その話、後継者の息子さんにしてあげたらいいのに・・・ って思いました。



そして、その数日後の、社長最後の一時退院の時、 


俺の人生は急展開を迎えるのでした!!


続く。